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国内第Ⅲ相臨床試験(20200195試験)

国内第Ⅲ相臨床試験 (20200195試験)
安全性

プラセボ対照期【投与16週時まで】

投与16週時までのすべての有害事象は、オテズラ群で71.6%、プラセボ群で48.9%でした

n(%) プラセボ群
(n=88)
オテズラ30mg 1日2回投与群
(n=88)
すべての有害事象 43(48.9) 63(71.6)
すべての治療関連有害事象 8(9.1) 42(47.7)
重篤な有害事象※1 1(1.1) 1(1.1)
投与中止に至った有害事象※2 1(1.1) 1(1.1)
死亡に至った有害事象 0 0
主な有害事象(いずれかの群で10%以上)
下痢 3(3.4) 17(19.3)
軟便 1(1.1) 15(17.0)
頭痛 2(2.3) 10(11.4)
悪心 1(1.1) 10(11.4)
  • 重篤な有害事象
    ・プラセボ群:仮性動脈瘤感染及び急性心筋梗塞1例(1.1%)
    ・オテズラ30mg 1日2回投与群:小脳出血1例(1.1%)
  • 投与中止に至った有害事象
    ・プラセボ群:状態悪化1例(1.1%)
    ・オテズラ30mg 1日2回投与群:下痢1例(1.1%)

実薬投与期【投与52週時まで】

投与52週時までのすべての有害事象は、オテズラ投与例で85.1%でした

n(%) オテズラ30mg 1日2回投与群
(n=174)※1
すべての有害事象 148(85.1)
すべての治療関連有害事象 73(42.0)
重篤な有害事象※2 9(5.2)
投与中止に至った有害事象※3 5(2.9)
死亡に至った有害事象 0
主な有害事象(10%以上)
下痢 31(17.8)
上咽頭炎 28(16.1)
悪心 23(13.2)
軟便 22(12.6)
頭痛 19(10.9)
COVID-19 18(10.3)
  • 0週にオテズラ30mg 1日2回投与群であった患者又は16週にプラセボ群からオテズラ30mg 1日2回投与に切り替えた患者
  • 重篤な有害事象
    白内障2例(1.1%)、脳梗塞、十二指腸穿孔、胆石症、変形性関節症、腎盂腎炎、急性腎盂腎炎、ウイルス感染、小脳出血各1例(0.6%)
  • 投与中止に至った有害事象
    下痢、掌蹠膿疱症、関節痛、変形性関節症、体重減少各1例(0.6%)

下痢及び悪心の発現時期別の分布割合(有害事象)1-4)

掌蹠膿疱症患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験(20200195試験)において報告された多くの下痢及び悪心の
有害事象は投与開始後2週間以内に発現し、発現割合は経時的に減少しました。

下痢1-4)

図:下痢
プラセボ対照期間に報告があったすべての下痢の発現件数(PSOR-008/009試験195件、PSA-002/003/004/005試験138件、20200195試験20件、BCT-002試験72件)のそれぞれの発現時期別の件数(割合)を示しています。

悪心1-4)

図:悪心
プラセボ対照期間に報告があったすべての悪心の発現件数(PSOR-008/009試験181件、PSA-002/003/004/005試験129件、20200195試験10件、BCT-002試験29件)のそれぞれの発現時期別の件数(割合)を示しています。
  • いずれもプラセボ対照期間(PSOR-008/009試験、PSA-002/003/004/005試験及び20200195試験は0週から16週、BCT-002試験は0週から12週)における本剤30mg 1日2回投与での分布割合

対処方法5)

  • 本剤の投与開始時は「用法及び用量」を遵守し、漸増投与を行うように指導してください。
  • 消化管障害が軽微な場合には、経過観察してください。臨床試験で認められた消化管障害の多くは経過観察のみで症状が軽減し、継続投与が可能でした。
  • 症状が重篤な場合や症状の改善が認められない場合には、適宜対症療法を実施するとともに、本剤を中止する等の適切な処置を行ってください。

1)Amgen社社内資料(承認時評価資料):アプレミラストの海外第III相臨床試験2試験の併合解析
2)Amgen社社内資料(承認時評価資料):アプレミラストの海外第III相臨床試験4試験の安全性併合解析
3)20200195試験(承認年月日:2025年3月、CTD2.7.6.2)(承認時評価資料)
4)CC-10004-BCT-002試験(承認年月日:2019年9月、CTD2.7.6.1)(承認時評価資料)
5)オテズラ錠適正使用ガイド2025年3月作成