生活習慣を整えましょう

  • 掌蹠膿疱症には、免疫バランスの乱れによる全身性の炎症が関与していると考えられています1)
  • 栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠を意識した健康的な生活習慣を心がけましょう。
  • 腸内環境の乱れによる炎症の関与も疑われているため1)、腸内環境を整えることも大切です。
  • 感冒などの感染症で悪化する場合もありますので、手洗い・うがいなどで予防しましょう。

皮膚症状を掻き壊さないようにしましょう

  • 皮膚症状がある部分を掻き壊したりめくったりすると、その刺激により症状が悪化するおそれがあります。
  • 塗り薬による治療に加えて、保湿もしっかり行い、皮膚症状やかゆみを抑えましょう。
  • 塗り薬を塗った後に、チューブ型の包帯や手袋をつけて保護することも効果的です。
皮膚症状を掻き壊さないようにしましょうイラスト

ストレスをためないようにしましょう

  • 過度なストレスが、免疫バランスの乱れと全身性の炎症、さらには症状の悪化につながる可能性があります。
  • 適度な運動や趣味などで気分転換し、ストレスをためないように工夫しましょう。

定期的に歯科検診を受けましょう

  • 歯周炎などの歯や歯肉、歯根の炎症を治療することで、掌蹠膿疱症が改善することがわかっています。日頃の口腔ケアをしっかり行い、口腔環境を整えましょう。

関節の痛み、喉の渇き、疲れやすい、動悸や息切れなどの症状があれば受診しましょう

  • 皮膚症状以外にも合併することのある、関節の痛みなどが現れた場合は、早めに医師に相談しましょう。
  • 糖尿病、脂質異常症、高血圧症、甲状腺炎を併発している場合、治療に影響を及ぼすといわれています1,2)
  • 喉の渇き、疲れやすい、動悸や息切れなどの症状があれば、医師に相談のうえ、検査を受けましょう。
関節の痛み、喉の渇き、疲れやすい、動悸や息切れなどの症状があれば受診しましょうイメージ

1)掌蹠膿疱症診療の手引き策定委員会: 日皮会誌. 132: 2055-2113, 2022

2)公益社団法人日本皮膚科学会>一般市民の皆様>皮膚科Q&A>掌蹠膿疱症(https://www.dermatol.or.jp/qa/qa27/index.html