掌蹠膿疱症と全身性の炎症

  • 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、身体のどこかに慢性の感染症があり[病巣(びょうそう)感染]、免疫バランスが乱れて全身性の炎症がおこることで発症する場合が多いといわれています1)
  • 掌蹠膿疱症を発症すると、皮膚細胞や免疫細胞から炎症を引きおこす物質が多く産生され、炎症がさらに悪化するという“炎症のサイクル”が生じます。
  • 全身性の炎症は発症後も持続し、症状の経過や治療にも影響を及ぼすと考えられます。
  • 悪化因子
    喫煙、病巣感染(歯周炎や
    根尖膿瘍、扁桃炎、副鼻腔炎)など
  • 発症(水疱の発生など)
  • 皮膚症状の炎症のサイクル

(イメージ図)

PDE4(ホスホジエステラーゼ4):

身体の中の細胞に存在する酵素(タンパク質)で、cAMP(サイクリックエーエムピー)という物質をAMP(エーエムピー)という物質に分解する役割があります。

cAMP:

さまざまな刺激に反応して細胞内の情報伝達を仲介する物質の一つです。cAMPの量が減ると、身体の中で炎症を引きおこす物質の産生が多くなり、炎症が悪化することが報告されています。

AMP:

cAMPが分解されることで生じる活性のない物質です。

PDE4(ホスホジエステラーゼ4):
身体の中の細胞に存在する酵素(タンパク質)で、cAMP(サイクリックエーエムピー)という物質をAMP(エーエムピー)という物質に分解する役割があります。

cAMP:
さまざまな刺激に反応して細胞内の情報伝達を仲介する物質の一つです。cAMPの量が減ると、身体の中で炎症を引きおこす物質の産生が多くなり、炎症が悪化することが報告されています。

AMP:
cAMPが分解されることで生じる活性のない物質です。

1)掌蹠膿疱症診療の手引き策定委員会: 日皮会誌. 132: 2055-2113, 2022