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オテズラ錠ってこんなお薬

監修 東京逓信病院 副院長兼皮膚科部長 江藤 隆史 先生

オテズラ錠は乾癬治療で初めての経口PDE4阻害剤

乾癬とPDE4(ピーディーイーフォー)

オテズラ錠が作用するしくみ

PDE4(ホスホジエステラーゼ4)は、主に体の炎症や免疫にかかわる細胞に多く存在する酵素です。PDE4は、cAMP(サイクリックエーエムピー)と呼ばれる細胞内の情報伝達を担う物質をAMPという物質に分解することで、細胞内の情報伝達を調節しています。cAMPは、免疫細胞で炎症反応にかかわるさまざまな化学伝達物質やサイトカインなどのメディエーターの産生を抑えています。
乾癬を発症した皮膚ではPDE4が過剰に発現しており、cAMPの分解が亢進しています。このため、細胞の中のcAMPの量が少なくなり、cAMPによって抑制されていた炎症性メディエーターの産生が亢進し、過剰な炎症反応が起こる結果、皮膚の症状があらわれると考えられています。

オテズラ錠が作用するしくみ

オテズラ錠はPDE4の作用を阻害

オテズラ錠はPDE4の働きに着目した乾癬治療薬で初めてのPDE4阻害剤です。乾癬によって亢進しているPDE4の働きを抑えるため、細胞内のcAMPの量が増加します。その結果、各種炎症性メディエーターの産生が抑えられ、乾癬の症状が改善すると考えられています。

オテズラ錠の治療で目指すこと

オテズラ錠は、日本のほか海外37ヵ国で承認されており、尋常性乾癬および関節症性乾癬の治療薬として多くの患者さんに使用されています(2016年12月現在)。
これまでの使用経験から、次のような効果を目指します。

  • 皮膚の赤みやかゆみ、鱗屑(りんせつ)(銀白色のフケのようなもの)などの皮膚症状の長期的な改善
  • かゆみを抑えることによるQOLの改善を早める効果
  • 人の目に留まりやすい爪や頭皮の症状改善
  • 関節の痛みや変形など、関節症状の改善
  • 皮膚や関節の症状に伴う生活の質や体の不自由さの改善(QOLの改善)

オテズラ錠を服用することであらわれる可能性がある副作用については、こちらをご覧ください。