ベーチェット病の症状
ベーチェット病では、患者さんごとにさまざまな症状がさまざまな組み合わせで現れます。厚生労働省の診断基準では、「主症状」として口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状があげられています。「副症状」としては関節炎、精巣上体炎(副睾丸炎)、消化器病変、血管病変、中枢神経病変があります。
口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍とは、くり返しおこる口内炎のことであり、口の中や喉の奥などに痛みを伴う境目のはっきりした潰瘍がみられます。いくつもの潰瘍が同時にできることもあります。多くの患者で初発症状であり、ほぼ全ての患者さんに現れます。1~2週間でおさまりますが、時間をおいてくり返しおこるのも特徴です。